最近はソフトやアプリが非常に充実しているので、カメラ付きPC・スマートフォンなどのデバイスがあれば簡単にオンライン授業を始めることができます。けれども、撮影する素材によっては、PCやスマートフォンに付属しているカメラでは期待通りにいかないことがありますよね。受講コースによっては生徒さんに手元撮影をリクエストする可能性もあるため、なるべくなら安価な方法をご紹介したいと思い、試行錯誤しました。スムーズなオンライン授業へ辿り着くまでに多くの時間とお金をかけてしまいましたが、今日は、私の失敗談をベースに、手元撮影をスムーズに行うために学んだことをご紹介します。
スマートフォンによる撮影で生じる問題
最近のスマートフォンに搭載されているカメラは非常に高機能であるため、静止画を撮る時には全く問題ありません。私もこのような感覚で「きっと動画も同じように撮影できるんだろう。」と軽く考えていました。ですが、実際にはさまざまなトラブルが起こりました。まず、スマートフォン本体は一定以上の大きさがあるため、卓上の三脚を用いて近距離撮影を行なった時に下記のような問題が生じてしまいます。
- 作業が見えづらくなり、集中できない
- 三脚に手が触れて動画がぶれてしまう、あるいは三脚が倒れてしまい、授業を中断するはめになる
卓上での近距離撮影で起こる問題解決方法を調べたところ、100円ショップで購入できるグッズを使って、参考書やノートに書き込む様子を撮影する方法が紹介されていました。いくつかの例では、手元の作業が見えやすいように20〜30cm程度の高さにスマートフォンを設置していました。ところが、実際にこの方法を試してみたところ、スマートフォン付属のカメラの性質から下記のような問題が生じてしまいました。
- Zoom等のアプリ内からカメラを起動した時にピント固定できない(※1)
- ズームインすると画質が大幅に落ちる
※1:実際に試したアプリは、Zoom, Instagram, Periscope, ツイキャス (2021.2現在)
静止画を撮影するだけなら、スマートフォン搭載のカメラ画面でピント固定するだけで良いのですが、配信アプリを通じて動画撮影をする場合には非常に困ったことが起こります。カメラのオートフォーカス機能があまりにも高性能であるため、ピントが、”素材”と”作業をしている手元”との間を行ったり来たりしてしまい、安定しないのです。このような悩みは、私だけではなく、ハンドメイドなど細かな作業を教える先生方にとって共通かと思います。これにより、スマートフォン付属のアプリを使ってオンライン授業を行うのはなかなか困難であることが分かりました。
書画カメラは性能は良いが高額
私の場合は小筆で文字を書いている様子をオンライン授業で映しているのですが、準備段階で必要な機材を検索したところ、多くの人が書画カメラを使っていることが分かりました。ですが、書画カメラは安価なものでも1万円以上し、ウェブカメラと比べるとかなり高額。なお、書画カメラ + Zoomで手元撮影がうまくいった事例がありましたので、予算のある方はぜひご参考ください!先生側が見せるだけでしたら思い切って書画カメラを使ってみるのも良いかと思います。
ウェブカメラを選ぶ時は解像度に注目
予算をなるべく抑えたい私にとって、上記2つのカメラを使ったオンライン授業は現実的ではないことが分かりましたので、PCにウェブカメラを取り付けることにしました。書画カメラほど高価ではなくても、ウェブカメラを使って同等のクオリティでオンライン授業することは可能です。
まず、ウェブカメラを選ぶ時は、動画の解像度を表すP (Progressive) が1080Pと表示されているものにしましょう。1080P以下の場合、近距離でピントが合わなかったり画質が粗かったりと、本題である「手元撮影しながらオンライン授業したい」という目標は叶いません。解像度の異なるウェブカメラをいくつか実際に試してみて良かった製品をご紹介します。
作業中に手が触れるリスクを減らす
次に、ウェブカメラは卓上三脚ではなくウェブカメラ用アームスタンドを使って設置することをおすすめします。理由は、手元のスペースを広くして作業に集中するため、また、作業中に手が触れる危険性を減らすための2点です。
これらのウェブカメラとアームスタンドを使うことによって、最大で4cmまで接近しても画質が落ちることなくオンライン授業を行うことができました。
下の写真は、4cmまで接近した状態で、モニターに画像を写した様子(写真はZoomを用いた時のもの)。